本文へジャンプ
















 




子どもに読書のよろこびを


  


              フランス           ベルギー               オランダ

 


1  68() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        ※初回は、9:50から開会式をおこないます。

午前 フランス児童文学の歴史と特色 寓話性とリアリズム
   

午後 翻訳者からみたフランス児童文学と問題点   
   


講師 末松氷海子(すえまつひみこ)氏
末松氷海子(すえまつ ひみこ)
兵庫県生まれ。早稲田大学政経学部新聞学科卒。フランスのリ−ル市カトリック大学新聞学部に留学し、児童雑誌、児童出版物の研究をする。その後、フランスの児童文学の翻訳・紹介につとめる。1989年から約20年間文化学院・白百合女子大学で講師を務め、宮城教育大学で集中講義をした。著書に『フランス児童文学への招待』(西村書店)、訳書に『おじいちゃんの休暇』(偕成社)、『ジスランさんとうそつきお兄ちゃん』(文研出版)など、絵本の翻訳も多い。


末松先生(左)と、県内外から足を運ばれた受講生の皆さん(右)です。
   会場は静かな熱気に包まれていました。


18世紀、家庭教育論を呈し、島崎藤村らにも強い影響力を与えたたジャン・ジャック・ルソ−や、寓話性やレアリズムの両方を含んだシャルル・ペロ−の昔話を生んだフランス児童文学。その歴史を『フランス児童文学への招待』に纏められた講師が、特色、妖精物語の流行、ルソ−の見解、十九世紀の児童雑誌と作家たち、第二次大戦前後の作品、現代の児童文学について、解りやすくまた興味深くご講話くださいました。
 19世紀は、教育が修道院や教会から離れて一般的になり、その影響から、新聞なども一般的となりました。結果として児童文学も盛んになっていったこと、特に反戦寓話の作品、『デブの国ノッポの国』『みどりのゆび』『青い鳥』『星の王子様』などのお話をお聴きし、改めて物語中に秘められている深い示唆を感じ取ることができました。
「子どもは小さなおとな、大人の予備軍」であるという考えの元、ペロ−やフォンテ−ンをはじめとした作家たちに共通することは、子どものために書いたのではなく、昔子どもだった大人に向けて書かれていたということでした。
子育て中に子どもとともに愉しんだ「おばけのバ−バパパ」シリ――ズの絵本がありました。何にでも変身できるバ−バパパの能力に憧れて夢中で読みました。あの絵本は世の中が落ち着いてから出版されましたが、学校教育、環境問題などがテ−マになっており、いつの世であっても、フランス人の精神は失うことなく生きていました。
午後の講話は、食べたことのない物や、見たことのない物を言葉で表現することの難しさなど、翻訳者の立場からのご苦労話などを含め、翻訳された作品のお話が中心でした。多くのフランス児童文学作品が身近に感じられた内容でした。

※詳しい講座報告は、会報「ダンボのみみ 23号」に掲載される予定です。
   
《受講生アンケートより》
 午前の部
日本とフランスの児童書の違いを初めて知りました。子どもを大人として接するということは自分の子育てにも必要だったと反省します。
年代・社会背景を交えての本の解説が、とてもわかり易かったです。
私は長い間、ペローの童話は昔話の本来の形を崩していると思い、手に取ろうとしませんでした。しかし、今回の末松先生のお話を聞き、もう一度読んでみようと思いました。
さまざまなエピソードをうかがいました。食べ物や習慣はただ文字にして注釈すれば良いものではないのだと知り、納得しました。
科学に対してペシミストであったという話はおもしろかったです。また、ペローの昔話が下地になっている話が多いというのも興味深かったです。
私は日本の昔話より、外国の冒険ものが好きな子供でした。それは、子供向けではなかったと知りました。少し背伸びしたい子ども時代、子供だましでなかったことが、その魅力だったと合点ができました。
 午後の部
訳の時に、その国の風習や食べ物を日本人にわかり易く伝えるために、とてもご苦労されている様子が良くわかり興味深かったです。
社会問題が児童書に反映されているということと、テーマが深刻になっているのは、そういうものが読者が求めているということなのでしょうか
訳がそのお話を何倍も楽しくさせると思いました。
*美味しそうなお菓子の話、興味深かったです。


末松先生にご紹介頂いた本の数々・・・
お昼休みには、たくさんの方々が熱心に目を通していらっしゃいました。





2  719() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 フランスの絵本の魅力 「リサとガスパール」など翻訳を手がけた作品について
   

午後 フランスでの作家たちとの出会い 私を創作活動に導いてくれたもの
   


講師 石津ちひろ(いしづちひろ)氏
石津ちひろ(いしづちひろ)
愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。フランス滞在を経て、翻訳家、絵本作家、詩人として活躍。著書に『あしたうちにねこがくるの』(講談社・日本絵本賞)、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社・三越左千夫少年詩賞)、『くだものだもの』(福音館書店)など。訳書に『アンネの木』(くもん出版)、『ペローのろばの皮』(講談社)、『かわいいことりさん』(光村教育図書)、「リサとガスパール」シリーズ(ブロンズ新社)など多数。



担当編集者の高野さんと・・・。            終了後のサイン会の様子。


 〈午前の部〉 
フランスの絵本の魅力
―「リサとガスパール」など翻訳を手がけた作品について


 渡仏しパリの街角で回文に出会い、日本語の面白さを知ったのが、翻訳の仕事に携わるようになったきっかけです。何を出会いと感ずるか、その出会いをキャッチする感性を常に磨いておくことが大切ですと、先ず口火を切られました。
14年前から翻訳されている「リサとガスパール」にも、やはり出会いを感じたそうです。19か国で翻訳され、多くの子ども達に親しまれているこのシリーズのお話を、石津先生と、編集担当者であるブロンズ新社の高野さんとの対談形式で講座が進められました。『リサ ひこうきにのる』『リサのすてきなスカーフ』等のビデオを上映しながら、石津先生がフランス語で、高野さんがそれを日本語で朗読し、その合間に翻訳の苦労話、背景、留意点など多方面に話は発展しました。このシリーズの持つフランスの空気を、また生きたことばの雰囲気を日本の子ども達にどうやって素直に受け入れてもらえるか、会話のひとつひとつに気を使って翻訳したということです。
また原作者のアン・グッドマン&ゲオルグ・ヘレンスレーベン夫妻の日常生活やインタビューのビデオ上映、更に東日本震災時の夫妻との往復書簡も紹介されました。ご夫婦の感受性豊かなおおらかさやどんなときでも権威につかないポジティブな人柄が、ユーモアがあってたくましい「リサとガスパール」シリーズの根底に流れていて、それが長年子どもたちに愛されてきた秘訣なのではないかと話されました。
後半は、石津先生が翻訳に大変苦労され、特に愛着を持っておられる訳書、『だれもしらなかった お姫さま図鑑』の紹介がありました。
これは芸術的なイラストと才知に富んだ文章で、いかにもフランスらしいエスプリが効いていて、フランスでヒットしている絵本です。普通のお姫さまの話とは一味も二味も違ったシュールな切り口で、どちらかというと大人向けお姫さま図鑑で、こういう絵本も楽しんでくれると嬉しいのですがと、述べられました。
最後にフランスで人気の絵本作家、エリック・バトゥーの絵本に話が及び、終始和やかな雰囲気で、参加者の興味を駆り立てた講座でした。

〈午後の部〉 

フランスでの作家たちとの出会い 私を創作活動へと導いてくれたもの


そもそも石津ちひろさんがフランスの絵本や物語を翻訳するようになったのはどういうことからでしょう。そして回文やなぞなぞなどのことば遊びの絵本を生み出す作家になったのはどうして?
そういうことからお話は始まりました。
 父親が建設業の傍ら映画館を作り、その映画館でフランス映画を観て育ったこと。高校生の時英語の訳文を褒められたこと。子どもの頃から詩を憶えるのが得意だったことなどなど。すでに言葉に対する強い自覚があったそうです。大学でフランス語を専攻し、卒論にボードレールの詩をとりあげました。卒業後3年間フランスに滞在し、パリの生活でいろんなことを吸収してきたそうです。後で、『まさかさかさま 動物回文集』(石津ちひろ/作 長 新太/絵 河出書房新社)に結実する回文との出会いもパリでのこと。 帰国後もフランスに関わるいろいろな分野の人との交流を通して、フランス語の奥深いものに触れたと話されました。
  また帰国後にバレエの通訳と翻訳の仕事をし、田中清代さんの絵で『白鳥の湖』(講談社)を出しました。ペローの『長ぐつをはいたネコ』(ブロンズ新社)も田中清代さんの絵です。
 『365まいにちペンギン』(ジャン=リュック/作 石津ちひろ/訳 ブロンズ新社)はユニークな絵本です。
 いくつかの作品を読んで紹介したり、本の出版に関わるエピソードを披露されたり楽しい雰囲気の中で午後の講演が行われました。

※詳しい講座報告は、会報「ダンボのみみ 23号」に掲載される予定です。
   《受講生アンケートより》
リサとガスパールのキャラクターは知っていたが、作者ご夫婦の創作に対する思いや、本人の(映像)肉声に触れることができ良かった。
出版社の編集の方との対談形式、楽しかった。
先生の言葉に対する深い想いが伝わってきました。
人生においてのきっかけはどこにでもあり、それを大切にして学んだり次につなげて行くことが、一生の仕事になり、次へのステップになった・・・という先生のお話を、自分の子供にも話してあげたいと思いました。
今日の講演を聞き、先生の人となりや作品への想いを知り、今までと違った目線で作品に接することができると思います。
ことばあそび、回文、もっと聞きたかった。




3  823() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 オランダとベルギーの子どもの本 
   

午後 私の出会った作家たち 
   


講師 野坂悦子(のざかえつこ)氏
野坂悦子(のざかえつこ)
東京都生まれ。早稲田大学文学部英文科卒。1985年から5年間オランダとフランスで暮らし、現在は翻訳家として活躍。特にオランダとベルギーの児童文学紹介に力を注ぐ。訳書に『おじいちゃんわすれないよ』(金の星社・産経児童出版文化賞大賞)、『第八森の子どもたち』『ネジマキ草と銅の城』(福音館書店)、『レアの星』(くもん出版)、『フランダースの犬』(岩波書店)ほか多数。創作絵本『ロロとレレのほしのはな』(小学館)で作家活動も始める


本を紹介してくださる野坂先生。           終了後のサイン会の様子。

  〈午前の部〉 
オランダとベルギーの子どもの本

 最初に、ご自身のオランダでの「出産時」の話。今まさに生れようとしている時に分娩室でお産用の椅子を使うかどうか、本人の意思表示を確かめられた。本人にとってはそれどころではない時でさえ、個人の自主性が重んじられる。それがオランダという国。
『とくべつないちにち』(イヴォンヌ・ヤハテンベルク/講談社)にもオランダの神髄が表れている。初めて幼稚園に行って不安な子どもに、先生は「まず自分自身を好きになって。自分を大切にしなさい」と説く。「個」の尊重がオランダの子どもたちの幸福感を押し上げているのではないか、とオランダの根っこを紹介。
 対しベルギーはオランダに比べると学校のスタイルなども日本に似ているし、ベルギー人は日本人的な控えめなところがあるそうだ。
『あかいほっぺた』(ヤン・デ・キンデル/光村教育図書)では「いじめ」がテーマで日本の学校の中と同じような子どもたちの葛藤が描かれている。一人が勇気を出していじめが収まる様は、どの国の子どもたちも自分自身の物語として受け止めるのではないか、と思った。
 オランダ・ベルギーの大まかな概要の説明。オランダのキンデルデイクに伝わる話やベルギーのアントワープに伝わる話などそれぞれに興味深いお話もあった。
 オランダとベルギーの子どもの本の歴史は、18世紀から20世紀まで主なものを紹介してくださった。
 オランダ独自の子どもの本の活動として「全国音読コンテスト」というのがあり、それぞれの地域から勝ち抜いた10数名の初等教育最終学年の子どもたちが、5分間で本の紹介と好きな一節を音読。TV放映もされているとか。他に「全国読み聞かせの日」という0歳から6歳児対象の活動もあるとか。
 おまけの「おいしいオランダ」のお話も楽しかったですよ。

〈午後の部〉 

私の出会った作家たち


まず、講談社編集者の山田さんと組んでのお仕事『バロチェのなつやすみ』『アルノとサッカーボール』(イボォンヌ・ヤハテンベルク)の話から午後がスタート。
「アルノ」では、著者と話し合い、テキストの内容を少し変えて翻訳してあるし、『でも、わすれないよベンジャミン』(エリーネ・ファン・リンデンハウゼン絵)では、版元の出版社と掛け合って絵の背景を抜いてもらった。「翻訳は原著者の理解が得られれば訳者の意思を入れてもらえる事もある」との秘話も披露されました。
 オランダ絵本界の双璧 ブルーナとベルジュイスの紹介。ブルーナは「うさこちゃん」を通して日本では知らない人がいないほど有名。マックス・ベルジュイスはオランダで初めての国際アンデルセン賞画家賞受賞者(「かえるくんシリーズ」(セーラー出版)など)。そして第3の巨人として、挿絵画家テー・チョン・キンさんを紹介(『きつねのフォスとうさぎのハース』(岩波書店)など)。それからそれから『おじいちゃんわすれないよ』のハルメン・ファン・ストラーテンさん、「ケープドリ」のワウター・ヴァン・レークさん、「リッキ」のヒド・ファン・ヘネヒテンさん、と次から次へと作品と作家の紹介がありました。その総ての作品と作家が好きで好きでたまらないという情熱のこもった紹介でした。
 翻訳の仕事を通して「ここではないどこか」の世界を紹介してくれました。

※詳しい講座報告は、会報「ダンボのみみ 23号」に掲載される予定です。
   《受講生アンケートより》
本は、その国のカラーが出るとものだと、毎回感じています。内容にも時代や歴史の影響が強く表れるし、表紙にもその傾向が現れるんですね。
国民性の違いや、オランダの「個」を尊重すること、うらやましかったです。
身近な視点から先生の生き生きとした言葉で、両国の今を知ることができました。
翻訳本を作る際の苦労、原書との違い、子どもへの敬意、心に響きました。
オランダの国民性「子どもに対する敬意」、説教臭くなくすがすがしい読後感がありました。

4  9月13() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 アニー・M・G・シュミットとオランダ 
   

午後 トンケ・ドラフトを中心に
   


講師 西村由美(にしむらゆみ)氏
西村由美(にしむらゆみ)
福岡県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。1984〜86年にかけてオランダに在住。帰国後、外務省研修所などでオランダ語を教えるとともに、オランダ・ベルギーの文学作品の翻訳に携わる。訳書に、テア・ベックマン『ジーンズの少年十字軍』、トンケ・ドラフト『王への手紙』『白い盾の少年騎士』(以上、岩波書店)、アニー・M・G・シュミット『ネコのミヌース』(徳間書店)、『イップとヤネケ』『ペテフレット荘のプルック』(岩波書店)など。


オランダでの生活を語る西村先生           地図をみると、物語の世界に想像が膨らみます。

  〈午前の部〉 
トンケ・ドラフトを中心に ――物語の魅力と背景―― 

 オランダは九州よりやや大きい土地に、1,680万人が暮らす世界一人口密度の高い国ですが、訪れてみると低い丘に緑が広がる国土で、人が多い感じはせず、人々は開放的な家を綺麗に飾って、おおらかに暮らしている印象があります。
 アニー・M・G・シュミットは、オランダで最も有名な児童文学作家です。彼女の作品が無い家は無いと言われるほどで、没後も繰り返し再販されています。シュミットは第二次世界大戦中ナチスドイツの占領下でも、図書館長として支配に屈しなかったという経験がありました。戦後レジスタンス新聞の資料部に配属されたことが、詩集『笛吹きケテル』や『イップとヤネケ』を連載するきっかけとなります。親に反抗的で、何をやっても長続きしなかった思春期でしたが、この新聞社で多くの才能ある人々と出会い、作品が次々に発表されました。『アーベルチェの冒険』は始めての長編で、エレベーターで世界を旅するお話です。オランダ人の主食がジャガイモであることや、綺麗好きであることなど、オランダの生活を知っていると更に物語を楽しむことができます。その後、1988年には国際アンデルセン賞を受賞します。
 また、パウル・ヴァン・ローンの「オオカミ少年ドルフィ」シリーズは、今オランダの子ども達に最も支持されています。イラストやタイトルで先入観を持たず、ぜひ読んでいただきたい作品です。作品に通底する「ありのままでいいんだよ」というオランダらしい寛容の精神が描かれています。
写真や経験談で、オランダの生活がよくわかるご講演でした。「オオカミ少年ドルフィ」シリーズは、まさにタイトルとイラストでひいてしまっていました。子どもに本を手渡す者として、とても恥ずかしく思いました。先生の気持ちがこもった訳本を、おおらかな気持ちで、楽しく読みすすめていきたいと思います。

〈午後の部〉 

私の出会った作家たち

後は、トンケさん(西村さんは親しみを込めてこう呼びます)の生い立ちから始まりました。ジャカルタで生まれたトンケさんは、12歳から15歳まで母や妹たちとともに日本軍女性収容所で過ごしました。そのとき、お話を作り、語ることで辛い収容所生活を耐えたのです。トンケさんの作品には、捕えられ逃げ出す主人公が描かれています。それは収容所時代の自由への希求であったのでしょう。
 また、ふたご(多面性)のモチーフもよく使われます。相反する性格は、作家であり、画家、イラストレーター、コラージュ作家、ドールハウス作家などトンケさん自身の多面性がうかがわれます。たくさんの切手で飾られている手紙や、太陽系第三惑星から書かれている宛名、電話をかければロボットのクサンティッペが応答するといった遊び心あふれた様子を、写真を交えてお話下さいました。『王への手紙』の主人公ティウリという名前は、オリジナルであったとは驚きです。
 オランダとベルギー・オランダ語圏のYA文学も紹介していただきました。ティーン向け歴史小説であるテア・ベックマン『ジーンズの少年十字軍』。抜群の知名度を持つバルト・ムイヤールト『調子っぱずれのデュエット』。そして、ヤン・デ・レーヴ『15の夏を抱きしめて』。
 トンケさんをはじめ、西村さんに選ばれ丁寧に翻訳された作品たちに出会えて、とても楽しい講座でした。最後に、HUISWERK(宿題)として、クイズ☆トンケ・ドラフト☆のプリントが配られました。オランダで開かれた〈トンケ・ドラフト・デイ〉で参加者が楽しんだクイズです。1、2度読んだだけでは答えられず、『王への手紙』『白い盾の少年騎士』『ふたごの兄弟の冒険』『七つのわかれ道の秘密』を熟読して、もう一度挑戦しようと思いました。


※詳しい講座報告は、会報「ダンボのみみ 23号」に掲載される予定です。
   《受講生アンケートより》
オランダの暮らしや文化、食生活などが良くわかり、興味を持ちました
丁寧なお話で、先入観にとらわれずに、自分の目で確かめて欲しいという言葉が心に残りました。
オランダの質素な食生活、主婦には楽でいいなと思いました。
オランダの本を読むには、オランダのことを知らなければ、本当に楽しめないことが良くわかりました。
オランダの生活や考え方が、写真と共に伝わりました。
先生の翻訳本もとても読みやすくわかり易い文章でしたが、お話もとても楽しく、あっという間の2時間でした。
「王への手紙」特に上巻は怖くて読み終えるまで本を置けませんでした。そのわけが、トンケさんの生い立ちからきていると納得しました。

先生が持ってきてくださった本や小物・・・
Copyright 2011 栃木子どもの本連絡会. All rights reserved.