①ぽんこつやまのぽんたとこんたの巻
②おにのさんぞくやっつけろの巻
③こしぬけとのさまの巻
の3部作
おへそのボタンを押すと雲がもくもく出てくる“かえるのごん”。ある日、おにぎりをもらったことをきっかけに人間のけんと友達になります。そして、戦場に連れていかれたけんのお父さん探しを手伝うため、旅にでますが・・・動物も人間も平等で、弱い者同士が助け合い権力者と戦うというストーリーです。動きのあるユーモアたっぷりの絵や文章で描かれ、ちょっと地味ですがぜひ子どもたちに読んでほしい絵本です。
講師の赤羽茂乃さんは 「このおへそガエルは、1921年の無声映画「豪傑児雷也」に出てくるカエルを思い出させる。講談を文章にした当時少年に人気を博していた立川文庫を夢中になって読んだという赤羽末吉なら、あくまで推測の域を出ないが、この映画を見ていたと思う。私も映画を見てみましたが、白い煙をあげてガマに変身するところなど、雲を出すかえるのごんに似ているし、侍たちの動きも映画に出てくる侍たちに非常に似ている。幼いころの記憶が甦って思い出しながら描いたというのは、想像に難くない。幼いころから肌で感じて楽しい思い出に満たされた映画とか落語とかユーモア感覚というのは、絵本作りにもちゃんと表現されている」
と、講座内でおっしゃっていました。
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