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学習交流会   2019.2
講師:木下通子氏
 2017 .11
講師:梅本恵氏
 2017 .4
学校図書館Pメンバー
 
 2016
講師:福岡敦子氏
 2015
講師:近藤君子氏
 2014
講師:松岡要氏
 2013
講師:水越規容子氏
                      
                      

栃木子どもの本連絡会 学習交流会=2017=
平成29年4月8日(土)

子どもに読書のよろこびを
−学校図書館を考えるリーフレットからみえてきたこと−


解説 「学校図書館を考えるプロジェクト」メンバー




 「学校図書館を考えるプロジェクト」では、子どもの読書を考えるうえで、学校図書館の充実が欠かせないと考えています。リーフレット「その14」の発行にあたっては、学校図書館法の改正(2014年6月一部改正、2015年4月施行)を受けて、県内の学校図書館にどのような変化があったのかを知るため、アンケート調査を実施しました(2016年1月現在)。今回の学習交流会は、「その14」の解説を中心にすすめました。
 アンケート項目は、学校司書の配置の有無、担当職員の人数、学校司書の処遇、公共図書館との連携内容など、17項目となりました。調査には、県内25市町すべての教育委員会にご協力をいただきました。寄せていただいた回答を一覧にまとめ、2016年12月に「その14」として発行しました。
 2016年3月には、真岡市はモデル校5校に業務委託の民間司書3名を配置していたのをやめ、2016年度から市の直接雇用にするとの報道がありました(3月13日下野新聞)。これを受けてメンバーで真岡市を訪ね、その経緯や効果などをまとめました。
 模索を続ける学校図書館の一例として真岡市の事例を紹介するために、県内で先行する宇都宮市の現状を比較のために紹介したいという意見が出ました。そこでさらに宇都宮市教委を訪れ、担当職員から説明をいただきました。なお宇都宮市については、すでに2009年12月発行のリーフレット「その8」に、「専門・専任の司書のいる学校図書館−宇都宮市の場合−」と題したものがあります。これは2006年に、宇都宮市が県内で先駆けて市内の市立全小中学校に学校司書を配置したので、その後の検証をまとめたものです。今回の宇都宮市訪問では、学校司書の全校配置により読書量が増えたなど、学校司書の配置による効果が改めて明らかになりました。
 最後に、今回の調査から分かったことをまとめました。学校司書が配置されていない、配置されていても複数校兼任である、採用要件に司書資格が求められていない等、学校司書がおかれている状況が、市町によってさまざまであるという現実が浮き彫りになりました。
 参加者からは「非正規職員ということは、学校司書が育っていく環境下にないのではないか」「学校図書館が機能することでもたらされる効果を、量ではなく質として把握するのは難しいのではないか」など、多くの感想や質問が出されました。プロジェクトとして、これらのご意見をふまえ、引き続き情報提供と問題提起をおこなっていきます。

 
「学校図書館を考えるプロジェクト」では、一緒に活動して下さるメンバーを随時募集しています。月1回不定期、宇都宮市内図書館にて活動中です。皆様のご参加をお待ちしております!







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