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学習交流会   2019.2
講師:木下通子氏
 2017 .11
講師:梅本恵氏
 2017 .4
学校図書館Pメンバー
 
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講師:近藤君子氏
 2014
講師:松岡要氏
 2013
講師:水越規容子氏

                      
                     

栃木子どもの本連絡会 学習交流会=2017=
2017年11月23日(木)

 『学校図書館に人を!』
〜情報交流誌『ぱっちわーく』にたずさわって

梅本恵氏(元『ぱっちわーく』事務局長



 「学校図書館を考えるプロジェクト」では、子どもの読書を考えるうえで、学校図書館の充実は欠かせないと考えています。これまでにも、皆さんと一緒に学校図書館を考えていこうとリーフレット(1〜14)を発行してまいりました。その際、私たちに大きな力を与えてくれていたのが『ぱっちわーく』でした。その『ぱっちわーく』が2017年3月で終刊を迎えてしまいした。そこで、発刊当初から事務局長として編集に携わってきた梅本さんにお話をしていただけたらと考えましたが、梅本さんのお住まいが遠隔地ということで一度は断念いたしました。しかし、この度、梅本さんのご好意により念願かなってご講演をいただくことができました。
 梅本さんは、39名の参加者を前に、「東日本大震災の折に、兄の家族が宇都宮でお世話になりありがとうございました」との感謝の言葉から始められました。そして、『ぱっちわーく』を発行するようになった経緯から、岩国市や岡山市などの実例を踏まえて、子どもの読書活動推進の現場がどうなっているのか等々、お話くださいました。
【発行の趣旨】
 保護者の間に学校図書館の大切さが広がりを見せたが、ではその実質はどうかということとなると両者に隔たりが多く、火種を生む結果になりました。1980年代後半、学校図書館をテーマとした市民サイドの集会が開かれるようになり、マスコミにも取り上げられるようになったことから、情報交流誌の必要性を感じ『ぱっちわーく』を発行することになりました。
「学校図書館に人を」と銘打ってあるのは、司書教諭も学校司書もひっくるめて考えていこうということから人としました。
【子どもたちの学びや成長を支援する学校図書館の可能性】
@ いつでも児童生徒、教職員が「図書館の基本的な機能」(的確な資料提供)を活用できること
A 体系的・組織的な図書館利用教育
B 学年・クラスを超えた文化活動の創造と蓄積
C 「場」としての図書館
@〜Cはいずれも専任の人が居なくては機能しないものなので、可能性はあるのに実現できているとは言い難いものがある。
【学校司書として】
「学校図書館とは何か」を学び、児童生徒及び教職員に的確に資料提供ができるよう、資料に精通し、手渡していく技術を身につけおかなくてはならない。そして、教師や司書教諭との連携を図らなければならない。
【これから見ていかなくてはいけないこと】
法制度の改正だけではなく、会計年度任用職委員制度といった行政の働き方改革が学校司書の身分と如何関わっていくかといったことまで、気を配っていかなくてはいけないということを教えてくださった。
                                 文責・小川範子





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