『少年の魔法の角笛 童唄之巻』
アヒム・フォン・アルニム&クレーメンス・ブレンターノ/編
吉原高志 /訳
白水社
『少年の魔法の角笛』はドイツの後期ロマン派の作家ブレンターノとアヒムによって、1806年に第1巻が出されました。口から口へ伝えられてきた民謡を集めて、初めて文字に定着させたものです。この民謡集は第3巻まであって、童謡は第3巻の付録として収められています。子守歌や遊びの歌、かぞえ歌、物語り風な歌、ナンセンスな歌などが含まれています。謎めいた小人が出てきたり、ふざけた笑える歌があったりで、当時のドイツの子ども達なら誰でも口ずさんでいたであろう楽しい歌ばかりです。
この童謡集はやがてグリム兄弟が「グリム童話集」をつくるきっかけとなったともいわれています。
このおすすめの本にはすべての歌が訳されていますが、岩波少年文庫から子ども向きに選ばれたものが出版されています。それぞれの訳で楽しむことができます。
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