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とちぎ教育の日


おすすめ本です!
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子どもに読書のよろこびを

25年続いた栃子の中心事業「栃木子どもの本サマースクール」を終了するにあたり、形態を変えて会員に勉強の機会を残すことはできないだろうかという思いから、この連続講座が生まれました。
 2010年は「イギリスの子どもの本」、2011年は「北欧の子どもの本」、2012年は「ドイツの子どもの本」,2013年は「ロシアの子どもの本」,2014年は「フランス・ベルギー・オランダの子どもの本」2015年は「アメリカの子どもの本」、2016年は「オーストラリア・ニュージーランドなどの子どもの本」、2017年は「アジアの子どもの本」、2018年は「東欧・南欧の子どもの本」のテーマのもと、県内外のたくさんの方々に受講して頂きました。
そして、未来に向かって成長する子ども達を支え、本のつなぎ手として子どもの本をより深く学ぶために、今年も連続講座を開催いたします。2019年連続講座のテーマは

「子どもの本の誕生から現在(いま)」
です。


過去の連続講座のレポートをご覧いただけます。                         

2018
東欧・南欧の子どもの本
 2017
アジアの子どもの本
2016
オーストラリア・ニュージーランドなどの子どもの本
 2015
アメリカの子どもの本
2014
仏・ベルギー・オランダの子どもの本
 2013
ロシアの子どもの本
2012
ドイツの子どもの本
 2011
北欧の子どもの本
2010
イギリスの子どもの本
クリックしてくださいね★

  


詳細は、2019年栃木子どもの本連続講座チラシをご覧ください

申し込みに関するQ&Aはこちらからご覧いただけます

2019年
子どもの本の誕生から現在(いま)

  
                                     

                               


               

1  6月15日(土) 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        ※初回は、9:50から開会式をおこないます。

午前 アメリカの子どもの本の歴史とその背景
      移民の国アメリカ・別の谷に咲く花

   

午後 子ども・家族・アメリカ
      

   


講師 島 式子(しま のりこ
甲南女子大学名誉教授。編著『VOICES』(晃学出版)、日本イギリス児童文学学会編『英語圏諸国の児童文 学T(物語ジャンルと歴史)U(テーマと課題)』(ミネルヴァ書房)、共著『フィリパ・ピアス』(KTC 中 央出版)、翻訳に『マイゴーストアンクル』(原生林)、共訳『沈黙の闘い』(大和書房)、共訳『ダイシー ズソング』(楡出版)、共訳『マッチ箱日記』『カラス笛を吹いた日』『シェイクスピア・ストーリーズ』(BL 出版)など多数。

                 

                         講義中の島式子先生


講座レポート

   
午前の部
「アメリカの子どもの本の歴史とその背景
]
      移民の国アメリカ・別の谷に咲く花

・先生は、「現在、文学を教えることが困難になっている。これが一番の問題。言語が失われているのではないか。言葉を通して人はどこまでつながっていかれるのか。今日は、あまり日本で紹介されなかったり、大事にされなかったもの、これだけは伝えたいと思うものを伝えていきたい」と前置きされ、
「アメリカ文学とは移民の文学である。なぜなら、アメリカが移民の国であるから」と、まず、柴田元幸先生が訳し、すべて小学校6年生までで書ける漢字に直した研究社刊の『ハックルベリィ・フィンの冒険』を一番大切な作品として挙げ、それから『はみだしインディアンのホントのホントの物語』。これは、現在のインディアン社会の現実を描いた作品。彼らは最初の移民として、また自らの出所を明らかにするためまた、アメリカン・インディアンと名乗りだしたこと
アフリカンアメリカ文学の代表的作家、バージニア・ハミルトン(島先生とハミルトンさんとの出会いのエピソードも感動的)は言う、「私は逃亡奴隷の末裔。それが私のあかし」その作品『わたしは女王を見たのか』は、“黒人を差別しないでくれ”と書いてない小説で、初めて出会った時、衝撃的だった。
『偉大なるM.C.』では、主人公のお母さんがアフリカの言葉として残っているヨーデルを歌う場面がアメリカ児童文学で一番美しいと思う。
そして、ジューイッシュの文学。ジューイッシュ、ユダヤ人。ナチズムとの関係で『アンネの日記』が有名だが、『やぎのあたまに』『夜が明けるまで』、『闘牛の影』。も是非読んで欲しい。センダックもジューイッシュであり移民2世。彼の『まよなかのだいどころ』にはたくさんの示唆がある。
カニグズバーグも同様『ほんとうはひとつのはなし』『クローディアの秘密』『ベーグル・チームの作戦』(ベーグルは、もともとジューイッシュの伝統的な食べ物)『ムーンレディの記憶』(カニグズバーグは、この作品を書かなかったら死ねなかったと思うほど、この作品に命をかけた)等、アメリカ児童文学について圧倒的なエネルギーでパワフルに語ってくださいました。

午後の部
子ども・家族・アメリカ

・児童文学とは、“自分が子どもであった頃のことをよくよく反芻した人が書いている”として、『ダイシーズ・ソング』をアメリカの旅と家族を描いた作品として絶対に大事な作品として挙げ、『チョコレート・ウォー』を学校と生徒という組織の二重構造のなかで、「NO」という難しさを描き、今に通じること。
『スパイになりたいハリエットのいじめ解決法』は、“人間には嘘をつかなければならない時もある”と大人が子どもに言う最初の作品ではないか等々、作品の紹介はアメリカ文学の枠を超えた、文学というものを私たちに示してくれたように感じます。そして、アメリカにおける多様性、つまり移民で入ってきた人たちが様々な文化をそこで育て、若草物語のような家族だけではない、多様な家族を形成し、そして、その中であらゆる意味での人間の多様性というものを大事に考えていくという文化を各々の多様性に満ちた移民たちが培ってきた。そしてその文学であるアメリカ文学、アメリカの児童文学を私たちは厳かに慎ましく、しかし別の谷に咲いた花として、私たちはめでたいし、愛したいし読みたい、この先生の言葉を私たちも慎ましく、でも厳粛に受けとめたいと思いました。



                   
2  76() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 歴史から学ぶ・絵本の魅力・その愉しみ方T
   
   
午後 歴史から学ぶ・絵本の魅力・その愉しみ方U
       子どもの本の移り変わりを見つめて
   


講師 吉田 新一(よしだ しんいち)
・1931 年東京生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業、同大学院文学研究科修了。立教大学教授、日本女子大 学教授を経て、現在立教大学名誉教授。軽井沢絵本の森美術館名誉顧問。主な著書に『イギリス児童文学論』 (中教出版)、『コールデコットの世界』(福音館書店)、『絵本の愉しみ イギリスの絵本』上下(朝倉書店)、 訳書に『ビアトリクス・ポター』(テイラー著/福音館書店)、『ジョン・ギルピンのゆかいなお話』(ほるぷ出 版)他著訳書多数。



3  831() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 ウォルター・クレイン
   
    現代の絵本の源流を求めて
午後 ビアトリクス・ポター
   
       絵本を創作し、自分の人生を生きた女性の物語

講師 正置 友子(まさき ともこ)
・1940 年名古屋市生まれ。1973 年青山台文庫開設。1994 年〜2000 年英国でヴィクトリア時代の絵本を研究。 2001 年ローハンプトン大学大学院に論文を提出し、博士号(PHD)を取得。2012 年〜2018 年、大阪大学大 学院にて哲学を研究。論文を提出し、博士号(学術)を取得。聖和大学教授を経て、現在、青山台文庫・絵本 学研究所主宰。著書に『A History of Victorian Popular Picture Books』『イギリス絵本留学滞在記』『メルロ・ ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学』(風間書房)など多数。





4  9月21() 午前の部:10:00〜12:00  午後の部:13:00〜15:00
        

午前 日本の戦前・戦中・戦後の絵本
       あの頃、こんな絵本があった
午後 子どもたちと絵本を読むということ
       未来に生きる子どもたちへ

講師 正置 友子(まさき ともこ)
・1940 年名古屋市生まれ。1973 年青山台文庫開設。1994 年〜2000 年英国でヴィクトリア時代の絵本を研究。 2001 年ローハンプトン大学大学院に論文を提出し、博士号(PHD)を取得。2012 年〜2018 年、大阪大学大 学院にて哲学を研究。論文を提出し、博士号(学術)を取得。聖和大学教授を経て、現在、青山台文庫・絵本 学研究所主宰。著書に『A History of Victorian Popular Picture Books』『イギリス絵本留学滞在記』『メルロ・ ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学』(風間書房)など多数。



              





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